SexyZoneの魅力を、全人類に叫びたい。

メロディが君と僕を繋いでる 見えないけどね

世界よ、君はSexy Zoneに気付いているか?

2022年6月1日。

大多数の方にとってはなんてことない、いつもと変わらぬ日常の一日だったかもしれない。

だけど、ひっそりと、でも確実に、間違いなく世界を変えた5人の男性がいます。

Sexy Zone。

そう、Sexy Zoneの8枚目のオリジナルアルバムが発売されたんです。

 

世界を変えたなんて、んな大袈裟な。どうせオタクの戯言でしょ?

と言われてしまえば、まぁそれまでなんだけど。

令和の時代に昭和を回顧し、当時を知る方には懐かしく、今の世代には新しく。今の彼らにしか作れない最高のオリジナルアルバムを引っ提げて、Sexy Zoneが華々しく参上した。

どんな世代にも等しく、だけど決して広く浅くではなくて、心の奥までずっしりと刺さる素晴らしい音楽。加えてその音楽を鮮やかに彩る、これまた素晴らしい表現力。

Sexy Zoneって、音楽に感情を乗せた表現が、抜群に上手い。

だから、ただの歌上手いねで終わらない。歌詞の世界にスッと入って笑顔になったり、胸がぎゅうんと締め付けられたり、時には涙が滲んだり。

豪華アーティストの皆さまからの楽曲提供もあり、純粋に音楽を愛する方からも絶賛されているラインナップ。

そんな素敵なアルバムに、ほんの少しでも救われて、見える世界が変わった方だってきっといらっしゃるはず。少なくとも、確実に1名ここにおります。そう、私。

 

Sexy Zoneの生み出す音楽に触れたら、ちょっとだけいつもと違う世界が見える……

それってめちゃくちゃワクワクしませんか?

……って、ただただ私がセンチメンタルな人間故にこんな捉え方をしただけで、実際本当に大袈裟なのかもしれないけど(笑)

もっと気楽に楽しんだら良いんだろうけど、だって私は確かにこのアルバムに胸打たれたんだ。そんな奴が1人ぐらいいたって良いではないか!

だから私は、今の気持ちをこうしてここで文字にする。

 

 

このアルバム、一体どんなアルバムなの?と聞かれたら、私ならこう答える。

 

Sexy Zoneが贈る、人生のハイライトを詰め込んだ宝箱です。

 

と。……いや、本来であればこう言いたいのですが、クサすぎだと笑われそうなので、無難にまとめるならば、

80'sや90'sのエッセンスをふんだんに盛り込んだ令和レトロ

といったところでしょうか。

 

ものすごく楽しくて嬉しくて、これが人生最大の出来事なんじゃないかと思える思い出も、いっそ人間を辞めてしまいたくなるほど辛くて悲しい思い出も、ひたすらに毎日を生きていたら、良くも悪くも気付けば過去の思い出のひとつになって、いちいち振り返ることはなくなった。あくまで私は、だけど。

このアルバムに収録された曲たちは、そんなひとつひとつの過ぎ去った思い出に優しく寄り添い、当時の記憶や感情を穏やかに懐かしく呼び起こしてくれる。

これを聴いている今が青春時代の真っ只中、あるいはこれから青春時代を経験するであろう方々ならば、大人になって再びこのアルバムを聴いた時、きっとこれらの音楽に結びついた記憶たちがキラキラと思い出されるんじゃないかな。そんな気がする。

そんな、宝物が沢山詰まった、ぎゅっと抱きしめたくなるような宝箱。

 

このアルバムは、変幻自在の松島聡、光と影の佐藤勝利、エモの権化の菊池風磨と表現力の中島健人でできている。

Sexy Zoneって五人五色で、声の性質も異なれば、得意なことも誰一人として被らない。

 

今回特に度肝を抜かれたのは、聡ちゃん曲ごとに声や歌い方が全く異なり、まさに千変万化、カメレオン。メンバーの声に寄せることもできるし、え?これ誰の声?!と一瞬わからなくなるほど全くの別の声を出すこともできる。その曲に一番ふさわしい歌い方を見つけ、それを完璧に表現できるのは、間違いなく聡ちゃんの強み。

勝利は、良い意味で声にクセがなく、そこにご本人の勘の良さも加わって、曲によって主役にも脇役にもなれてしまうのが凄いところ。曲のアクセント的なパートの時は、主張しすぎずでも埋もれることなくメインパートを引き立てる。主旋律を担う時には、その声質を存分に活かし一躍主役に躍り出る。今回のアルバムテーマであるシティポップには、勝利の声がよく似合う

エモを歌わせたら右に出る者はいない、それが我らの菊池風磨。"エモい"なんて簡単な言葉で済ませたくはないけれど、他に合う表現が見つからないからしょうがない。特に風磨の少し掠れたような歌い方は、思わず涙ぐんでしまいそうになるほど、最高にノスタルジック。風磨が歌うからこそ、曲に一段と深みが加わり、何度だって聴きたくなってしまう。

ケンティーは全体的に技術が安定して高いけど、昔から頭ひとつ抜きん出て、且つ唯一無二の武器だと思っているのが、その表現力。彼は特に、高音と歌詞に抑揚を付けて歌うことが本当に上手い。今回はそんな表現力に更に磨きがかかり、存在感が半端ない。ジャニ特有の癖ある歌い方もするけれど、ケンティーがいるからSZソングが仕上がるってのもまた事実。

 

このアルバム、私個人としてはハズレ曲が1つもない。それどころか、寧ろコンセプトが一貫していて、全曲めちゃくちゃ好き。私に音楽的知識と豊富な語彙があったならば、全曲レビューをしたいところですが、上手い言葉も見つからないので、そちらは有識者の方にお任せしたいと思います。

私はこのアルバムのどこにそんなに心動かされたのか。聴けば必ず胸がきゅうっと、時には涙も滲んでしまう、そんな5曲。だけどもそれは、決してネガティブなものではなくて、何とも言えない色んな気持ちに心を震わせ、ノスタルジーを感じてしまうのです。

 

まず『Iris』の一点の曇りもない圧倒的な多幸感に、何故だか涙が……アイリスの花言葉「愛の約束」、その中でも白のアイリスには、「あなたを大切にします」という花言葉があるそうで。溢れんばかりの愛と、直球すぎるほどまっすぐな言葉が、ダイレクトに心に響いてやまない。自分のであろうと他の誰かのであろうと、この曲が結婚式で流れた時のことを勝手に想像して、今から泣いてる。

 

続く『Story』は、1番の真夏の静かな夜の海を彷彿とさせる優しいメロディが、大好きな君との思い出を壊れものを扱うみたいに大切に、そっと包み込むかのように感じられて、その儚さに自然と胸が締め付けられる。落ちサビからラスサビへの高揚感からも、これから先も変わらぬ君との未来への切なる願いがひしひしと伝わってきて、夏の終わりの何とも言えない焦燥感や切なさに似た気持ちが込み上げてきて、全然悲しい曲ではないのに、またもや胸がぎゅっとなってしまうのです…

 

アップテンポのサマーチューンや昔懐かしいコミカルソングを挟んでからの、『Summer Ride』。ゆったりと柔らかいメロディと少し気だるげな空気感が、最高にエモい。歌詞の内容が切ないのも、このエモさに拍車を掛けてる気がする。弾けるような明るいイメージの夏だけど、その裏側には切ない瞬間だってきっとあるはず。そんな瞬間にスポットを当て、チクリとした胸の痛みを確かに感じながらも、穏やかに進んでいくこの曲は、夏の夕方や真夜中に聴いて、思う存分浸りたい。

 

『Dream』。これも、とにかく切ない。

だけど、この曲がこんなにも切なくてエモいのは、ファンの間では伝説になりつつある、「中島Dメロからの菊池落ちサビ半端ない」説のせい。

この曲を歌わせたら、どこにも負けないと思う

たったひと言シンプルに、だけどそのひと言に、中島への絶対的な信頼や、単なるセット売りではない"中島健人菊池風磨"としての揺るぎない自信……風磨の覚悟が全部詰め込まれている気がして、"夢を見る自分"と"現実に向き合う自分"という相対する歌詞の内容も、2人の関係性に見事に重なり、この一連の流れは毎度泣きそうになる。

君と僕にしかない

この野暮なやりとりも

夢みたいに綺麗に消えて Ok?

この3行の歌詞がこの曲の全てを物語ってる気がして、たまらなく切なくて、どうしようもなく泣けてきて。だけど、なんだかあったかい。そんな不思議さがまたエモい。

 

そして全14曲のラストを飾る、『Ringa Ringa Ring』。この曲がラストじゃなかったら、きっと私はこんなにも胸打たれることはなかっただろうな。それぐらい、爽やかで甘やかで儚くて、ちょっとノスタルジックな青春時代が、歌詞とメロディにこれでもかと詰まってる。だけど、この曲はバラードではなく紛れもなくポップスで。その明るさに眩いほどの尊さを感じて、余計に泣けてくるんだろうな。

 

 

 

たかだか30年弱しか生きていない私だけど、どんな瞬間も、そして今この瞬間だって私の人生のハイライトなんだって。

目に映る全てが愛おしくて、まるっと大切に抱きしめたくなる……アルバムを聴くと、そんな気持ちが込み上げてくる。

価値観変わったとは言わないまでも、このアルバムを手にした後に見える世界は、どこがどうって上手く言えないけども、でも間違いなく違ってる。

 

楽しいこと嬉しいこと、悲しいこと、切ないこと……そんな青春時代のキラキラ煌めく思い出を全部1曲1曲に詰め込んだ、こんな宝箱のようなアルバムを、私は知らない。

手に取る度にそんな思い出たちが蘇って、懐かしんで、なんだかちょっと晴れやかな気持ちでまた前を向ける。

 

Sexy Zoneからの、素敵な素敵な贈り物

後生大事に胸にしまって生きていきたい、そんなアルバム。

 

このアルバムは、誰にとっても人生の1ページに彩りを添える、「名盤」となれる可能性を秘めている。

自分の価値観を押し付けるつもりは更々ないけど、このアルバムは1人でも多くの方に是非とも手に取っていただきたいし、例え私がSexy Zoneのファンでなかったとしても、200%の自信を持っておすすめしていたと思う。

 

最先端のシティポップを、TOKYOから世界に向けて送り出す。

シティポップで世界を変えて、聴けばもれなく世界が変わる。

そんな革命的なアルバムを、ファンでない方は知り得ないなんて、あまりに勿体無さすぎる。

だからこそ、今回ばかりは敢えて言おう。

 

世界よ、君はSexy Zoneに気付いているか?